介護と子育てに奮闘する管理人です。
頸髄損傷の父との暮らしや、家族の介護のリアルを発信しています。
同じ悩みを持つ方の力になれたらうれしいです。

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頸髄損傷2年目。リフトのボタンを自分で押せるようになった日

手足の不自由な父
そして、でかい父

車いすからベッドに移る。

結構、めんどくさい。

よいっしょって持ち上げられればいいのに
でかい父もプロ2人いれば、できるけど
家ではそうもいかない。
腰痛める。
介護者の健康第一
ってことで、我が家は移乗用リフトを入れている。

リフトを下げて、
父の体の下にマットを差し込み、
リフトにつないで持ち上げる。

車いすまで移動したら、
またゆっくり下げる。

一瞬で上げ下げできればいいのに、
リフトは安全第一。
とにかくゆっくり。

毎日のことだけど、
正直、手間はかかる。

そんなある日。

最近、少しだけ手が開くようになった父に、

「これ、押してみる?」

そう言って、リフトのコントローラーを渡した。

すると。

押せた。

「押せるじゃん!」

母と二人で大騒ぎ。

リフトに乗せられて
自分でボタン押して下がってくる父
その光景が、なんともシュールで笑えた。

不自由な手で、
上げるボタンと下げるボタンを間違えないよう、
真剣な顔。

うまく持てなくて、
ぷるぷる揺れるコントローラーを両手で抱え、
一生懸命持ち替えている。

真剣なのは分かる。

分かるんだけど……

アライグマが大事なリンゴを洗ってるみたいで、
ごめん、ちょっと笑った。

そりゃ、優しくなるよ。

今まで少し気が重かったリフト移動も、
なんだか苦じゃなくなった。

しかも父は、
「できる」と分かったら、
「やって。」
とは言わない。

黙って、自分で押す。

根性あるじゃん。

リハビリの先生に話したら
「すごいですね」って
本気で喜んでくれた。

ボタン押せるだけ。

たったそれだけなのに、
家族にとっては奇跡みたいな出来事だった。

そして、
「できるなら、自分でやってね。」

そうなるのがM田家。

潔い。

……ただ一人、
その変化を喜ばない人がいる。

いつもリフトのボタンを押していた第二子だ。

父にコントローラーを取られて、
ちょっとお怒りモード。

でも大丈夫。

M田家には、まだ仕事がある。

「靴、持ってきて。」

リフトから降りた父のために、
せっせと靴を運ぶ第二子。

リアルメルちゃん。

ただ、相手がやけにでかい。
そして、毛がない。

第二子の仕事も、
父のリハビリと一緒に、
少しずつレベルアップしている

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