介護と子育てに奮闘する管理人です。
頸髄損傷の父との暮らしや、家族の介護のリアルを発信しています。
同じ悩みを持つ方の力になれたらうれしいです。

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リハビリしても意味ないと言われたけど

「リハビリしても意味ない」
頚髄損傷になって、
初めての主治医に言われた。

家族も本人も、

その言葉が残っている。

ずっと、そんなことない!って思ってきた。

受傷して、2年。

今、言い切れる!

そんなこと、全然なかったぜ。

最初は、全部、介助だった食事。

腕の動かせる範囲が広がった。

だから、

セッティングさえすれば自力で食べられる。

二つのお皿を交互に食べることだってできる。

リハビリを続けてきたおかげで、
拘縮もしていない。

車いすで前かがみになれば、
自分で体を支えられる。

そして、戻ってくることもできる。

それができるから、
お尻の除圧ができる。

車いすに乗っていられる時間も伸びた。

手をぐーぱーできない。
ゴムに手をこすって、
自分の手を広げるリハビリをしてきた。

だから、
タオルを持って、顔も拭ける。
コップを持って、お酒も飲んでる。
自分でスプーンを持つこともできるようになった。

ふざけんなよ、
何がリハビリいらないんだよ。

数センチ動くだけで

できることは増える。

他人の手を借りずにできる。

それって、すごい。

受傷してから・・
なんなら、リハビリ病院から退院してからも
ずっと、父は頑張ってきた。

自分の体と向き合って
逃げなかった。

昨日なんてさ、左足が曲がった。

ほんの少し。

前より、少しだけ。

膝を立てられるようになるには、
まだまだ遠い。

それでも、母はうれしそうに

「こんなに曲がるんだよ。知らなかった」

そう言っていた。

私も見てみたら、

本当に前より曲がっていた。

「ほんとだ。隠してたな」

そう言うと、

父は得意げに笑っていた。

たぶん他の人が見たら、
大した変化じゃない。

介護する側としては、全然違うんだって。

寝たままの足を、
こっちが全部持ち上げるのと。

少し曲がった足に手を入れて、
一緒に曲げるのとでは。

労力が全然違う。

でも、違うのはそれだけじゃない。

気分も違う。

全部こちらでやると、

「やってあげている」

になりやすい。

でも、

少しでも本人が動けると、

「一緒にやっている」

になる。

「手伝っている」

になる。

たった少しの曲がりなのに。

その曲がりが、

介護する側の気持ちまで変えてくれる。

受傷してから2年。
父はずっと自分の体と向き合ってきた。

逃げずに。

動かない手足を
動かないと言われ続けた手足を
動かして。

根性あるな、と思う。

尊敬する。

私には到底、
まねできない。

だから私は、

もう少し父を褒めて伸ばしていこうと思う。

だって、

父は何度も私たちの予想を超えてきたから。

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