介護と子育てに奮闘する管理人です。
頸髄損傷の父との暮らしや、家族の介護のリアルを発信しています。
同じ悩みを持つ方の力になれたらうれしいです。

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また一つ、やってあげないことが増えた。

今日、受傷2年目のケア会議があった。

福祉用具、デイケア、ショートステイ、訪問看護、訪問リハ。

みんなで、
今できていることと、
これからの目標を話し合った。

デイケアの担当の方から
父の目標は、

「大きな目標は、車いすで自走すること」
と本人が言っています。

と。
えっ、冗談でしょ?

そんな思いがあったなんて、
知らなかった。
父が少し照れくさそうに笑っていた。

そして、スタッフさんから聞いた。

「眼鏡、自分で外せますよ。」
「ティッシュも、自分で取れます。」

ええっ。

知らなかった。

できるの?

いつも、「やって。」ってお願いしてくるじゃん。
できないものだと、思っていた

父は、
「ばれたか。」

そんな顔で、
困ったように笑っていた。

また、一つ、
やってあげないことが増えた。

明日からは、
眼鏡も、
ティッシュも、
自分でやってもらおう。

できないと思っていたのは、父じゃなくて私だった。

できないと決めつけないで
「やってみますか?」
と言ってくれる人が
父の周りにたくさんいてくれた。

プロの目で父を見て、
まだ残っている力を探してくれる。

私たち家族が、本人さえ気づいていなかった可能性を、
みんなが引き出してくれた。

そして父は、
「車いすを自分でこぎたい」と言った。

父は、まだ前を向いていた。

強いな。

やっぱり、かなわない。

本当に車いすを自走できる日が来るのか、
それは分からない。

でも、
「やりたい」

その一言で、
家族の景色まで変わった。

「よし、床ずれ治そう。」
「リハビリ頑張ろう。」

目標って、
叶うかどうかだけじゃない。

そこへ向かおうとする人がいると、
周りのみんなも、一緒に前を向ける。

今日のケア会議で、
一番希望をもらったのは、
もしかしたら父じゃなくて、
私だったのかもしれない。

「できない」と思い込んでいた私たちに、

「やってみましょう。」

そう声をかけ、
父の可能性を見つけてくれる人たちがいた。

小さな「できた」を積み重ねて、
父の「やってみたい」を引き出してくれた。

介護サービス、入れてよかった。

心から、そう思えた一日だった。

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