第二子が帝王切開だったので、
第三子ももれなく帝王切開。
予定日が決まるのは、
頸髄損傷の父がいるM田家にはありがたかった。
手術は月曜日。
父はその前の金曜日から、
レスパイト入院で2週間、
リハビリ病院へ。
そんな、
父不在のM田家。
今回は、私の話。
帝王切開が終わって、
腰椎麻酔を入れてもらった。
「痛かったらボタン押してくださいね」
って。
押すと麻酔が追加で入るらしい。
第二子の時は緊急帝王切開だったから、
これは入ってなかった。
今回は、
“痛みコントロールできるぜ”
って、完全になめてた。
第三子。
めっちゃ痛い。
傷なのか後陣痛なのか。
とにかく痛い。
痛み止めのボタンを押す。
でも痛い。
しかも麻酔で足が動かない。
向きも変えられない。
足だけでも動けば。
そう思いながら夜を過ごした。
「朝には動きますよ」
と言われたけど、
全然動かない。
痛い。
向きも変えられない。
まじか。
ってことは。
痛み止め使うと、
さらに足動かなくなる?
痛みと、
足の動き。
どっち取る?
究極。笑
足が動かなきゃ、
向き変えられない。
助産師さんが、
背中に枕入れて少し横向きにしてくれた。
でも、
微妙に角度が嫌。
でも、動けない。
そのうち左足の痺れが少し取れてきた。
さらに2時間後くらい。
足首が動いた。
嬉しい。
でも右足は全然動かない。
なにこの左右差。
でも夜勤の助産師さん呼ぶのも気が引ける。
朝5時。
巡回に来た助産師さんに、
片足動かないことを伝えた。
「片側麻酔かも」
って。
「麻酔止めます?」
「痛くなるけど」
「ぜひ止めてください」
「痛いの我慢します!」
それから2時間。
つねったり、
力入れたり、
モゾモゾしたり。
ようやく動いた。
その間、
ずっと思ってた。
父もこんな感じなのかな。
すごいな。
よく耐えてるな。
しかも私。
今まで、
「そんなに言うなら自分で動かしてみたら?」
私は何度も父に言っていた。
でも。
動くわけないじゃん。
動けないから頼んでるんだよ。
あの日の私は、
ベッドの上で数センチ身体を動かすことすらできなかった。
そんな中で、
父、
よく食べて、
寝て、
仕事して、
生活してるな。
少し優しくしようと思った。
レスパイトから帰ってきた父。
新生児の授乳で寝不足な私。
「横向きになるよ。枕いれるよ。
えっ、もう少ししたら?
無理、私、今しか時間ないっ」
って怒ってたわ。
枕?
入ってればいいじゃん。
父の苦労は分かった。
でも、
性格は変わらなかった。

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