介護と子育てに奮闘する管理人です。
頸髄損傷の父との暮らしや、家族の介護のリアルを発信しています。
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頚髄損傷の父、会議に行く

父が、
会議に行った。

誰にも相談せず、
勝手に決めていた。

家族が知ったのは、行く1週間前。

車で片道2時間弱。

部下にレンタカーを借りてもらい、

運転もしてもらって行くらしい。

いや、

あなた、
お尻に褥瘡あるよね?

それでも行くの?

無理でしょ!

と言った。

全部、
決まった後に。

会議に行く前、

父は、
私の前で
リハビリの先生に聞いた。

「行っていいですか?」

私は、
正直、
止められると思っていた。

お尻に褥瘡はあるし、
長時間移動だし、

“おそれたこと”

だと思っていたから。

でも先生は、

「いいじゃないですか。
楽しんできてください」

って、
爽やかに言った。

え、
そんな感じなの?

と思った。

父は、
得意げだった。

でも、
その一言に、

父も、
家族も、

助けられている気がした。

“危ないからやめましょう”

だけじゃなくて、

“その人らしく生きる”

も見ている。

あぁ、

こういう視点で、
父を見てくれてるんだ。

少し、
嬉しくなった。

そして父は、
ちゃんと行った。

連れて行ってくれた方も、

きっと、
父に気を回して、
大変だったと思う。

移動も、
姿勢も、

いろいろ気を遣ったはずだ。

それでも父は、

こうなっても、
変わらず外へ出て行く。

堂々と。

なんだか、
敵わないなと思った。

帰ってきた父は、
半日ぐったり寝ていたけど。

父は、
介護を受ける人だ。

でも、
そこにおさまらない。

家族が考える
「安全な介護」を、
軽々超えていく。

正直、
大変だ。

私は父を、

“介護を受ける人”

の形に、
押し込んできた。

だから、
私の範囲を超えるとムカつく。

父は、

「やりたい」

を諦めない。

偉そうに行って、
平然と帰ってきた。

なんなんだ、
と思う。

正直、
面倒だし、
振り回される。

自宅に帰ってきて、
1年以上。

もう、
入院している父ではない。

家に帰ってきたって、
こういうことなのかもしれない。

やっと、

父を、
一人の人として
見られた気がする。

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