介護と子育てに奮闘する管理人です。
頸髄損傷の父との暮らしや、家族の介護のリアルを発信しています。
同じ悩みを持つ方の力になれたらうれしいです。

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家屋調査。父が初めて家に帰ってきた日

3回目の退院カンファレンスの前に、
家屋調査があった。

リハビリの先生2人と、父が家に来る。

予定は2時間。

でも、せっかく家に帰ってくるなら、

「長男にも会わせたいね」

ということで、夕方まで外出の許可をもらった。

お昼ご飯は、家で食べられることになった。
父に、

「何食べたい?」

と聞いたら、

「寿司だな」

そうだよねー。

病院では、生ものが出ないもんね。

母は、父の好きなきんぴらをせっせと作っていた。

なんだかんだ、優しいんだから。

介護タクシーに乗って、父が帰ってきた。

……と言っても、まだ退院ではない。

まずは玄関。

車椅子って、厄介。

今まで気にも留めなかった玄関の段差が、大問題になる。

段差を測ってもらって、
玄関に入るまで、1メートル。
玄関に入って、上がるまでも段差。

「このスロープなら大丈夫そうですね」

と確認。

家の中に入ったら、

ベッドはどこに置く?

向きは?

リフトは入る?

父は自分で移乗できない。

両側から介助するから、ベッドを壁にぴったりつけることもできない。

リフトが入るスペースも必要。

「ここなら入る?」

「大丈夫ですね」

一つずつ確認していく。

今まで普通に暮らしていた家なのに、

父が車椅子に乗っただけで、

家の中のすべてが違って見えた。

突然の入院から、半年ぶりの我が家。
夕方までいたいと言ったもの、
まだ家にはベッドがない。

病院で毎日リハビリをしているとはいえ、
やっぱり疲れる。

まだ家にはベッドがない。

久しぶりの外出。

病院で毎日リハビリをしているとはいえ、やっぱり疲れる。

車椅子をリクライニングにして、

ソファに足を上げる。
限りなく横にして休ませる。
足の位置は、
体の角度は
これで大丈夫

……おぉ。

疲れるやん。

父が休みたいと思っても、

まだ休む場所がない。

そして、私も疲れる。

どこが、調子いいのか分からず、気を遣うわ。

家に帰ってきただけなのに、なかなか大変。

第二子は、車椅子の下でお座り。

……父より動けるじゃん。

負けてるよー。

なんて言いながら笑った。

長男も学校から帰ってきた。

いつものルーティン。

YouTube。

それを父と一緒に見る。

病院では見られなかった、いつもの光景。

父が帰ってきても、

子どもたちはいつも通り。

父も、いつも通り。

……変わらないね。

10時に家屋調査。

12時に昼ごはん。

長男が帰ってきて、YouTubeを見て。

16時過ぎ。

父は病院へ帰っていった。

たった6時間。

なのに、

帰りのタクシーが待ち遠しかった。

父も疲れている。

私も疲れている。

家族みんな、気を遣っていた。

これが毎日?

……いや。

今日は外出だから、優しくしているだけ。

「今日は優しくしてるからね」

父に何回も言った。

「分かったって」

旦那にも言われた。

はい。

分かってます。

夕方になって、介護タクシーが迎えにきて
バタバタと病院へ帰っていった。
大量の荷物とともに。

……と思ったら、

「枕忘れた」

と、一回戻ってきた。

おい。

最後まで父らしい。

そして、ようやく病院へ帰っていった。

父が帰った家。

感動?

いや。

疲労感が半端ない。

気を遣ったわー。

たった6時間で、これ。

退院したら、毎日だ。

……退院したら、

帰る場所、ないぞ。

ずっと、いるんかーい。

ちょっと不安になった。

でも、父が帰ってくる日は決まっている。

だから、準備するしかなかった。
危機感も出てきた。少しだけ

次は、外泊。

父が帰ってくるための準備が、いよいよ始まった。

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